洗濯物と西さんのおやつ

洗濯物をベランダに干して。

いつもは物干し竿に洗濯ばさみでハンガーを止めるのだけど、たまにそれをサボって掛けっぱなしにします。

だけど風が強いと、いつのまにかハンガーは物干し竿の端に流されるみたいに寄ってしまって。
気になって見に行くと、隙間も無く重なってハンガーに吊されている状態になってます。


陽気が暖かいから生乾きのままってわけでもないのが良かったところ。
寒いときだったら乾かないまま重なって干されているって状態になります。

それが分かってるんだから、ちゃんと洗濯ばさみで止めれば良いのに。。。ってところですけど。

飛ばされていないか気になるので、いちおうベランダから見下ろしてみて、なにも落ちてないかチェックします。

そんなことをベランダでしてたら、見たことのある人が外をウロウロとしてて、わたしと目が合いました。

わたしに気が付いて、手を上げてくれたのは知り合いの西さんで。
仕事中みたいな作業服で歩いてました。


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わたしも軽く会釈をすると、西さんは手招きをしてます。
「なに?」って感じで見ていたら、近くに停めてあった車の所へ行って、中から缶コーヒーとお菓子の包みみたいなのを出して指さしました。


「休憩に付き合え」ってことかな???
って思って手を横に振ったら、さらに激しく手招き。

仕方ないので、取り込んでた洗濯物を部屋に置いて外へ下りていきました。


手に持ってたのは葛餅で、どこかのお土産でもらったそうです。
誰も食べないから休憩用に持ち歩いているみたいで、わたしにも食べろっていうことでした。
コーヒーってよりお茶が欲しい感じだけど。。


ただ家の中にいるまま出てきてしまって、ただ青空の下で休憩をするような服装じゃなくて。
しゃがんでいるのも少し寒いし、ものだけもらって戻ろうと思いました。


「ありがとう、じゃ!」
って言ったつもりなのだけど、西さんは話ながら後ろを付いてきます。

甘いものがどうとか体の心配がどうとか。。

ブツブツ言って付いてくるので「仕事は?」って聞くと「休憩だけど?」と不思議な顔をします。


「どうしようかな」と思って、家の中からお茶を持ってくることにして、西さんに「そこで待ってて」と伝えました。

上着を一枚着て、ヤカンで湧かしたままだったお茶を水筒に入れてコップを持って。

西さんはそのままの場所でボーッと立って待ってました。


近くの公園のベンチで休憩のおやつをもらいながら西さんの話に付き合います。

こないだお裾分けをもらったけど、それ以外に会ったのは年末振り?くらい。

お互いに「久しぶり」なんていうことから話してました。

ただ西さんはいつもの西さんのとおりで、「春だね」なんていう言葉から、わたしが「花が咲いて・・」とか言うのを無視して
「春らしい服で良いよね」
っていう感じでした。


「部屋着だけど」
っていうわたしの言葉は関係が無いみたいで、
「後ろ姿を見てたらイイお尻してたよ」
って言います。


それから西さんはベンチから立つと、水筒と残っているおやつを持って
「ちょっと家へ行こう」


水筒を取り返して、
「じゃあ帰りますか」
ってササッと歩き出したのに、西さんは小走りで追いついてきて、わたしの横に並んで歩こうとしてきます。

「仕事に戻りますよ」
と言ったのに。

「戻ろう戻ろう」
と言いながら横に並んできて、わたしのお尻をギュッと掴んできました。

手を払ってパッと離れて思い切り睨んだつもりなのだけど、
西さんは
「イイお尻」
ってニヤニヤ。


そのニヤニヤしてる顔に近づいてって、持ってた水筒で頭を叩いてあげました。

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